インドア国散歩

ヘタリア連載とグッズ、その他ひまさん情報いろいろブログです。

驚きの英国史/コリン・ジョイス 感想

一月ぶりの本紹介!今回は世界史の本ではなく軽めのイギリス史の本ですヾ(*´∀`*)ノ
驚きの英国史 (NHK出版新書 380)驚きの英国史 (NHK出版新書 380)
(2012/06/07)
コリン・ジョイス

商品詳細を見る
彼らは何に立ち向かってきたか
「Keep Calm and Carry On(落ち着いて行動しましょう)」。第二次大戦中、市中に貼られたポスターのコピーは、イギリス人の「自画像」にぴたりとはまった。その国がなぜフォークランド紛争で、あれほど盛り上がってしまったのか。神話・伝説の時代から現代まで、イギリスの今を形作ってきた歴史の断片を丹念に拾い集め、その興味深い実像へと迫っていく。
(Amazon内容紹介より)

一般的な歴史の本と言うと、建国もしくはそれ以前から始まり、現代のその国について語って締めるというのが多い気がしますが、この本はそういった形式の本でありません。
日本で暮らしていた英国人記者である作者・コリン・ジョイス氏が「面白い!」と思ったエピソードをフリーダムに紹介していくという本で、ちょっと「ヘタリア」に似ているように感じました。

本の内容は、第二次世界大戦の「クリスマス休戦」に当時のプロパガンダポスターの内容、ノルマンコンクエスト、タイタニックが作られた工場と当時のアイルランドとの対立、英国海軍のとんでも徴兵制とその名残、さらにはなぜマラソンの距離が42.195kmに決められたのかなどなど。
先日のBiRZで登場(?)したヘンリー8世も、しっかり登場しています。

この本は時系列完全無視で、各章毎に一つの歴史を紹介するという形になっています。
しかし、そこからその頃の背景や王族の思惑、人々の思想などあちらこちらへと飛びまわるので、歴史の本と言うよりは歴史を主軸に置いたエッセイという印象を受けました。
世界史の中・英国史の中での重要性、後世への影響ということはひとまず置いて、軽妙な語り口で語られるエピソードは、どれもとても面白かったです。
以前ご紹介した「とびきり愉快なイギリス史」も児童向けで面白かったのですが、あちらはあくまで歴史について説明する本。
対してこちらは、理解よりもまず色んな面白歴史エピソードのことを話したい!聴いてほしい!というのが一番にあるようで、次はどんな話が出てくるのだろう?とワクワクしながら読みました。
何より「イギリスの歴史」を全く知らなくても、単純に楽しめるというのは大きいです。
ただ、この本だと歴史の枝葉はしっかり記憶できても、純粋に勉強したいという方には向かないかもしれないです(;´▽`A

またもう一つ珍しいところで、この本の作者はイギリス・イングランドの方なのですが、あくまで日本人読者向けに書かれた本になっています。
たとえばイギリス海軍のエピソードの中に東郷平八郎の言葉を織り交ぜて紹介したり、イギリスにキリスト伝来というとんでも伝説に青森のキリストの墓との共通点をあげたりされています。

それから、個人的に面白かったのはゴダイヴァ夫人のエピソード。
夫である伯爵に税を下げることを訴えるため、全裸で馬に乗り町を回ったとされる人物です。
彼女を見た男の目が見えなくなったなど、実在の人物と言うよりもアーサー王のような伝説的に語られる部分も多い彼女ですが、彼女のエピソードに因み、「紳士の国」イギリスで、どれだけ「裸」というものが忌避されているかが語られていて、色々と面白かったです(ノ∀`)

なお、コリン・ジョイスさんのコラムは、アメリカ週刊誌「ニューズ・ウィーク」オンライン日本語版で読むことが出来ます。
この本は日本人の翻訳の方が付かれていますが、文章の雰囲気などは「ニューズ・ウィーク」のものとほとんど変わらないので、この文章が合う方は「驚きの英国史」も楽しめるのではないかと思います。

「ニューズ・ウィーク」オンライン日本語版内ブログ「A Stranger in England」リンク:http://www.newsweekjapan.jp/joyce/2011/05/post-42.php

11月17日追記:拍手ありがとうございます!
それから拍手からコメント下さった方、ちょっと恥ずかしいですけどすごく嬉しいです!
本当にありがとうございます(*´▽`*)

11月19日追記:また拍手ありがとうございます!!
英国史や歴史トリビアなんかが好きな方は楽しめるかと思いますので、そういった作品が好きな方には全力でおすすめします (`・ω・́)ゝ
それから文中でちょろっとご紹介した「とびきり愉快なイギリス史」の感想はこちらになります。
「驚きの英国史」とは毛色が異なりますが、こちらも面白いのでおすすめです♪

2014/09/08追記:拍手ありがとうございます!
いくつか面白そうな本を積んでいるので、そちら読みましたらまたご紹介したいです(`・ω・´)ゞ
[ 2012/11/15 23:12 ] 世界史関連書籍 | コメント(2) | Edit

日英独仏比較対照「ことわざの泉」/高嶋泰二 感想

久しぶりの本紹介!今回は日英独仏比較対照「ことわざの泉」です。作者(というか編纂者)は高嶋泰二さん。
表紙
一応表紙。といっても販売時は紙の箱に入っているので、この画像だとあまり参考にならないかと(;~▽~;)
内容はその名のとおり、日本のことわざに対応したイギリス、ドイツ、フランスのことわざを紹介するというもの。
今回フラッシュを焚いていないので色がおかしいですが、ページは辞書でよく使われているうっすら黄色がかった薄い紙になります。

内容は基本的に
・日本のことわざ(あれば類語、出典など)
・ことわざの意味を英語、ドイツ語、フランス語に直訳
・日本のことわざに対応した各国のことわざ
その他、ラテン語や聖書の言い回しについて説明があることもあります。

百聞は一見に如かず!なので、試しに「人を呪わば穴ふたつ」について調べてみました。
人を呪わば穴ふたつ

まずは冒頭の日本語ことわざが列挙してあるページから「人を呪わば穴ふたつ」の番号(ページではなく、各ことわざで番号が振られています)を調べます。175とあったので175番のページをめくる。
人を呪わば穴ふたつ英
初めに番号、日本のことわざ+ことわざローマ字。
次にことわざの意味を英語、ドイツ語フランス語へ直訳。
対応することわざがない場合はここで終わります(そういうことわざも結構多いです。例えば同じくカレンダーにあった「芸は身を助ける」は該当したことわざがありませんでした)。
ことわざによって随分説明の量が違うため、ことわざによっては次のページにまたがることもあります。

で、次のページ。
人を呪わば穴ふたつ仏
Eはイギリス、Dはドイツ、Fはフランス。各国のことわざとその意味が書かれています。
今回は聖書の言い回しでも似たようなものがあったので、各国での聖書の言葉も書かれています。

「人を呪わば穴ふたつ」のように内容は似通っていることわざの他、言い回しこそよく似ているものの、その内容が露骨にお国柄を表していることもあります。
たとえば「隣の花は赤い」だと
隣の花は赤い
イギリス「芝生は垣根の向こう側の方がいつももっと緑あざやかだ」(日本でも直訳され「隣の芝生は青い」ということわざで広まっています)
ドイツ「よそのパンはおいしい」
フランス「人妻はいつも隣の主人をすみれの如く(好ましい男と)思う」
ドイツのなんだか純粋で可愛らしい言葉と比べて、フランスの言葉は妙にいかがわしいです(ノ´∀`*)

他にも「毒食わば皿まで」なら
イギリスは「小羊を盗んでも絞首刑になる位なら親羊を盗んで縛り首の方がましだ」
ドイツは「やってしまったことはトコトンまでやれ」
フランスは「ワインを抜いた以上は飲まねばならぬ」 となるそうです。
意味こそ一緒ですが、片や縛り首、片やワインというのが(・∀・;)

一方で「虎穴に入らずんば虎児を得ず」は3か国とも「敢えて何もしなければ、何も得られない」と訳されることわざがあったり、「瓢箪から駒」ならイギリス・ドイツともに「冗談がよく本当になる」という言葉があるなど、意外な国同士で同じ言葉が使われていることもありました。


ヘタリア日めくりカレンダー2012が面白かったので購入したのですが、全く異なる3か国で同じ言葉が使われていたり、逆に言い回しは同じでも使われている言葉は違っていたり、というのをまとめて見ることが出来たのが面白かったですヾ(*´∀`*)ノ

最後のページには、イギリス、ドイツ、フランスのことわざでの索引もありとっても便利。
日本のことわざでも、「こんな言葉も漢詩から来てるのか!」と思うこともあれば、絶対中国からだろうと思っていたことわざが、いろはかるた出典だったりと知らないことが多かったです。
初版が昭和56年なので文章自体が堅苦しく感じられるところもありますが、一般の辞書のように隙間なくびっちり、ではないので、見やすく探しやすかったのが良かったです。
なお、現在は中国語も入った「ことわざの泉―日・英独仏中対照諺辞典」も販売されているようです(* ̄∇ ̄*)

10月8日追記:拍手ありがとうございますヾ(*´∀`*)ノ
外国のことわざが好きな方は絶対楽しめる本だと思うので、もしお好きでしたら全力でおすすめです!
意外な言葉が外国のことわざから来ていたり、別々の国なのに同じことわざがあったりで面白いですよ♪

10月14日追記:拍手ありがとうございます!
古い本なのであまり書店では見かけないのですが、古書店や図書館などにはあるかもしれないです。
それから先ほど英語の掲示板「4ch」の内容を翻訳されている「暇は無味無臭の劇薬」というブログ様で、ちょっと面白い記事を見つけましたのでそちらもご紹介しておきますヾ(*´∀`*)ノ
リンク:「フランス語とイタリア語の語彙は方言程度の違いしかないらしい」海外の反応
ヨーロッパで使用されている語彙の類似性の紹介なのですが、予想以上にイタリアとフランスが近くてびっくりしました。
なおこちらはあくまで「語彙」で、文法含めた言葉としての近さは、同じサイト様の別の記事でまた紹介されていました。
リンク:「母国語に似てるからなんとなく理解できる外国語とかある?」海外の反応
こちらの方は、あくまでその言語の話者の方の体感で語られています。こちらではイタリアとスペインが似ているということが頻繁に上げられていました。
[ 2012/10/06 00:43 ] 世界史関連書籍 | コメント(0) | Edit

海賊キャプテン・ドレーク/杉浦昭典 感想

キタユメ。様のこの漫画が好きです。というわけでイギリス海賊の本を紹介!
海賊キャプテン・ドレーク イギリスを救った海の英雄 (講談社学術文庫)海賊キャプテン・ドレーク イギリスを救った海の英雄 (講談社学術文庫)
(2010/04/12)
杉浦 昭典

商品詳細を見る
一〇歳にしてテームズ川の船乗りになり、マゼランの半世紀後、史上二人目の世界周航者となったキャプテン・ドレーク。奴隷貿易とスペイン植民地襲撃で、巨万の富を手に入れる一方、エリザベス女王にサーの称号を受け、イギリス海軍提督として無敵艦隊を撃退する。一六世紀、海上という無法地帯を舞台に、大暴れした男たちの野望と冒険を活写する。

世界で2人目の世界一周という偉業をなしたキャプテン・ドレーク。そんな彼の職業は海賊だった!?というお話。
終盤でアルマダの戦いが描かれてはいますが、メインはイングランドの海賊「キャプテン・ドレーク」です。
プロテスタントの牧師であった父の元に生まれ、プロテスタントを弾圧しカトリックを推進するスペインを憎悪し海賊になった青年ドレーク。
スペイン船を襲いながら世界一周という偉業を達成した彼は、その後イングランド・プリマスの市長となりついにはイギリス艦隊副司令官に叙任されアルマダの海戦へと出陣します。

航路などの解説が多く一見小難しそうな感じですが、内容はドレークの伝記に近い作品になっています。
時代背景などの解説もありますが、あくまで「ドレーク」という青年に焦点が当てられているので、歴史小説や伝記などがお好きな方は読みやすいかと思います。
そしてドレークの人生がまた波乱万丈、当時の海賊事情も面白く、書かれている内容はどれも興味深い内容で、wikipediaを開いたまま読み進めてしまいました。
当時のイングランド海賊事情、イングランドとスペインの関係、プロテスタントとカトリックについてなどなどに興味がある方におすすめです。

一方で気になるところもひとつありました。
元々作者の方がドレークのファンなのか、それともドレーク主役なので意図的にされているのかは分かりませんが、どんな場面であっても「ドレーク」そして「イングランド」寄りの視点が目立ちます。
部下の処刑や海賊行為といった、心情・背景などは置いておいて本来なら「悪」として描かれるドレークの行動を、正当化するような文章がちょこちょことあったのが引っ掛かりました。
あとこれは個人的な好みですが、文体があまり合わなかったのが…。
とは言え、1個人から当時の情勢を描きだすという試みは分かりやすくて良かったです。

ところで世界一周を一番最初に達成したマゼランは、旅の途中で命を落としています。
なので実際に生きて世界一周を達成したのは「フランシス・ドレーク」が初めてなんですね。
スペイン船を襲い、アメリカ大陸のスペイン植民地を襲い、しかもそれで得た財宝で「東インド会社」が設立されたとか。
「アルマダの海戦」もそうですが、彼の海賊行為が後のイングランド繁栄に影響を与えたというのはとても面白かったです。

アルマダの海戦・キャプテンドレークについてはwikipediaで詳しく紹介されています。
wikipediaリンク:アルマダの海戦 / フランシス・ドレーク

8月21日:拍手ありがとうございますヾ(*´∀`*)ノ
「ドレーク」の波乱万丈な一生や、彼を取り巻く時代背景などは本当に面白いのですが、
ちょっと読みづらい感じのする文章(単に自分が本を読まないせいかもですが)なので、
もし購入をお考えでしたら一度図書館など同じ作者さんの本を探してみた方が良いかもしれないです(;~▽~;)

4月22日:お礼遅くなってしまってすみません(;一_一)
この時代のイギリスの歴史は面白いですよね!
まだコミック化されていないBiRZ12号掲載12話が、イタリアVSエリザベス女王の父・ヘンリー8世の話で、とてもおもしろかったです!
といっても量自体はかなり少ないのですが…当時のイタリアのヘンリー8世に対する考えなどが中心になっています(≧▽≦)ノ
リンク:月刊コミックバーズ 2012年12月号「ヘタリア」感想
拍手本当にありがとうございました!
[ 2012/08/20 21:18 ] 世界史関連書籍 | コメント(0) | Edit

中世ヨーロッパの服装/オーギュスト・ラシネ 感想

おすすめ度:☆☆☆☆☆
中世ヨーロッパの服装 (マールカラー文庫)中世ヨーロッパの服装 (マールカラー文庫)
(2010/04)
オーギュスト ラシネ

商品詳細を見る
約140年前にフランスで出版された服飾古典書『服装史』より、中世ヨーロッパの服装を中心に抜粋・編集した『服装史 中世編1』の図版に説明を付し、文庫サイズにまとめたもの。中世ヨーロッパの様々な美しい服装が楽しめる。(BOOKデータベースより引用)

中世ヨーロッパの服装をまとめた文庫サイズのフルカラーイラスト集。
フランスで出版されたこともあって半分ほどはフランスですが、その他、イタリア、スペイン、ドイツなどなど多数の国の中世の衣装が収録されています。
図鑑のような丈夫な紙に印刷されているので開くのが硬めなのが難ですが、その分発色などはとても鮮やか。
以前紹介されていた「股間の剣」@フランスもしっかり紹介されています。

なお紹介には解説付きと在りますが、各絵の職種や描かれている人物の名前程度で、「なぜこういった服が着られるに至ったか」などはありません。
しかし王族から一般の人々に騎士、僧侶、珍しいものでは道化師までと、子どものころに読んだ白雪姫やラプンツェルのような服を着た人々が、国・身分などリアルな知識とともに描かれているのは、眺めているだけでも面白いです。
同じヨーロッパでも色やデザインは随分と異なっており、特にスペインの黒を基調にしたドレスは上品で綺麗だと思いました。その他の国もそれぞれに雰囲気が違っていて面白いです。
ページ数は少なめですが、何といってもフルカラーで306円!!ちょっと大きめの本屋さんなら置いてあるかとおもうので、ぜひ探してみてくださいヾ(*´∀`*)ノ

8月17日追記:拍手ありがとうございます!
この本も面白いのですが、民族衣装が好きな方は同じシリーズの民族衣装もおすすめです。
民族衣装なので時代ならではというのはあまりないのですが、各国各土地ならではの服がたくさん紹介されています。
こちらは全2冊ではありますがやはりフルカラーなので、イラストを描かれるかたには特におすすめです。
個人的には、コンパクトにまとめられているので場所を取らないことも嬉しかったです(*^_^*)
民族衣装 (マールカラー文庫 (1))民族衣装 (マールカラー文庫 (1))
(1994/10)
オーギュスト・ラシネ、マール社編集部 他

商品詳細を見る
[ 2012/08/15 22:03 ] 世界史関連書籍 | コメント(0) | Edit

世界の武器・防具バイブル 西洋編/クリエイティブ・スイート 感想

趣味で読んだ本を無理矢理ヘタリアに結び付ける感想シリーズ。
世界の「武器・防具」バイブル 西洋編世界の「武器・防具」バイブル 西洋編
(2011/03/10)
クリエイティブ・スイート

商品詳細を見る
グラディウスからブリガンディーン、ガントレットまで、漫画、映画、ゲームに登場する西洋の武器と防具の形状・用途をイラストと共に紹介。
狩りゲームに登場するある武器も有名映画に出てくる鉄壁の防具もすべて実在した。大きさ・形状から、破壊力・強度まで105アイテムのすべてがわかる。
(Amazon紹介より)

低価格とそれに反比例した武器・防具の豊富さ、イラストの見やすさ、解説の読みやすさ面白さ。
どれをとっても抜群に面白かったです。
紹介されているものは「刀剣」28、「長柄・打撃」30、「射撃・特殊」16、「防具」31の計105種の武器・防具。
中世ヨーロッパで使用されたものを中心に、一部古代ローマやギリシアで使用された武器も混ざっています。

メジャーなものなら↓でイギリスが持っている「ロング・ボウ」や、ロング・ボウ同様百年戦争で活躍しジャンヌ・ダルクも着用していたというプレイト・メイル
gak.gif
http://www.geocities.jp/himaruya/gak.gif
デンマークが持っている「バトル・アックス」に特装版でノルウェーが持っていたメイスなどが紹介されています。
gallery2-33.jpg
http://www.kitayume7.com/gallery/?no=2&view=33&page=all

各武器・防具の解説はそれぞれ見開き2ページずつ。内片側半分がイラストになっていて絵を描く方には資料としても良さそうです。
各武器/防具の説明は、おもな国、おもな年代、武器防具の成り立ちや背景、使用方法、使われた戦い、使い方、利点・弱点等。
文章自体は軽いのですが、書かれていることは非常に手堅く読み応えのあるものばかり。
○○は××(~ページ)と□□(~ページ)を組み合わせたもので…など、関連した武器・防具については細かくその名称とページ数が書かれ、同名・同趣旨の武器があけば、西洋に関わらず補足してくれているのも親切です。
合間合間のコラムも面白いですし、しかも冒頭には登場する武器が使われた戦いの絵画、モチーフにした像などがフルカラー16ページも掲載。

紹介されている武器は、西洋、特にイギリス・フランス・ドイツ等の西欧の武器・防具が多く、フランス一つとってみても「レイピア」「エペ」「フランベルジュ」「マン・ゴーシュ」と多くの武器が挙げられています。
この他にもフランス・イタリアで多く使われた「パルチザン」や「コルセスカ」、ヨーロッパ各国で使われた「トライザン」など、多数の武器が収録されている上、時代も記載されているので○○の戦いの頃に××でよく使われた武器ってどんなのがあるんだろう?という時に便利です。
ただ国・時代がバラバラに紹介されているので、国で確認したいという時は少し不便でした。

個人的に面白く感じられたのは、説明の中に「ファイナルファンタジー」「モンスターハンター」等の、ゲームの名称が頻出していることです。
それどころかコラムの一つは、まるまる一回分アクションゲーム「ブレイドストーム百年戦争」の紹介に使われていました。
RPGで知ったことも多い武器・防具の本だけに、解説にゲームが登場してくるのは嬉しかったです。
また剣闘士を主人公とした映画『グラディエーター』では、主人公がはじめて出る試合で一瞬ながらレティクルムが登場するなど、ゲームほどではないものの映画のタイトルも、時折挙げられています。

特定の武器・特定の国の武器・防具史について細かく知りたいんだ!という方には物足りないかと思いますが、価格と内容を考慮すると買って損はない一冊かと思います。

一般的おすすめ度☆☆☆☆
ゲーマーおすすめ度☆☆☆☆☆
[ 2012/07/11 23:04 ] 世界史関連書籍 | コメント(0) | Edit